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クレメンタイン (原子炉) : ウィキペディア日本語版 | クレメンタイン (原子炉) クレメンタイン (Clementine)は世界初の高速中性子炉のコードネームである。実験スケールの原子炉で、燃料にはプルトニウム、冷却材には水銀を用いており、最大出力は25kWであった。 クレメンタインはニューメキシコ州ロスアラモスのロスアラモス国立研究所に設置されていた。1945年から1946年の間に設計・建設され、1946年中に初臨界を達成し、1949年には最大出力に達した。 クレメンタインという名前は「いとしのクレメンタイン」にちなんで名付けられたもので、歌詞に出てくるように深い谷に設けられており、運転員は49'ersと呼ばれていた(49は当時のプルトニウム239の暗号名で、原子番号94と原子量239の最後の数字を取ったものであった)。 クレメンタインの目的は、マンハッタン計画後の核兵器開発における素材の核物理的特性の調査であった。民生用増殖炉の実現性に関する調査や各種素材の反応断面積の測定など、さまざまな実験が行われた。 == 炉心設計 == 炉心は高さ117cm、直径15.2cm、厚さ0.6cmの軟鋼製の円筒で、燃料集合体は直径15cm、高さ14cmの円筒に55個の燃料棒を詰めたものであった。 燃料棒は直径1.64cm、長さ14cmのδ相のプルトニウム239で、厚さ0.5mmの普通炭素鋼で覆われていた。燃料集合体は炉心の底部に置かれた。 炉心は水銀で冷却され、最大熱出力は25kWであった。水銀は可動部のない誘導型を用いて最大0.15リットル/秒の流量で炉心と熱交換器の間を循環していた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレメンタイン (原子炉)」の詳細全文を読む
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